痛し痒し

 

 「特定健診」が始まりここ近年「健康」が取りざたされて久しくなりましたが、
みなさんは健診を受けています
か?

この健診は平成18年度に厚生労働省より出された医療費適正化計画の中で、
団塊の世代が今後高齢化
していくことを見据え、健診により病気を予防し、また、
病気になっても早期治療をすることで医療費をできるだけ抑えていこうという取組
です。

これは義務を負わされたのは国民ではなく、日本の社会は国民皆保険制度によって
すべての国民は何ら
かの健康保険に加入していますので、その保険証を発行して
いる
主体が義務を負わされています。

国民健康保険は市町村がその主体であり、公務員は共済組合、大企業は独自の
健康保険組合(トヨタ自
動車健康保険組合
等)、中小企業は全国健康保険協会(旧
社会保険庁)等の健康保険者です。
そのため必死に加入者へ健診の受診を呼び掛けていますよね。
 
それではこれまで行われた検診の結果はどのようなものなのでしょうか?
ここに中小企業の社員が加入する全国健康保険協会の平成24年度の健診結果が
あり、他県に比べて
鹿児島県の加入者の健康状態がどうかがわかります。




          【平成24年度健診結果リスク保有率対全国比】

(協会けんぽ平成24年度一般健診、付加健診データから引用し加工)

鹿児島県内の40歳以上の男性加入者はすべての項目におけるリスク
保有率は全国平均以上であり、
血圧及び代謝(血糖値)のリスク保有者が

全国平均よりも約10%ほど高い。
女性の場合は喫煙者の割合は全国平均よりかなり低いものの、
メタボ及び腹囲のリスク保有率が10%
血圧及び代謝(血糖値)の
リスク保有者は全国平均よりも約15%~20%ほどとかなり高くなって
います。
これはもちろん自分の健康を気遣って、健診を受けた人の中での
割合です。実際は健診を受けていない人の割合をプラスすると
はたしてどのような結果になるのでしょうか。
  
実は平成27年度から博悠会温泉病院は検診車による健診事業も始めます。
事業所の健診等もお声をかけていただければ、こちらから出向いて行え
ます。
当院はより一層地域の健康に寄与できるよう頑張っていきます。
どのような健診制度を利用すれば、受診しやすいか等お気軽に当院に
お電話ください。
健診事業課の職員がお伺いしてご相談に乗らせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

事務長 村上浩章

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